こんにちは。 海外の研究費は国籍を問わず募集している場合があり日本人も応募可能なものが意外とたくさんあります。今日のポストでは日本の大学で博士号を取った研究者が申請できる外国資本のポスドク制度を一覧で紹介します。リンク先は現地語のものもありますが申請は全て英語で可能です。リストは新たな情報が入り次第随時アップデートしていく予定です。
最終更新日:28.01.2017
日本で博士号を取った研究者が自分の研究を行うためには日本学術振興会の特別研究員制度に採用されるのが一般的、あるいはほぼ唯一の方法だと思われているかもしれません。しかし、紹介した通り国籍を問わず募集している研究費は意外とたくさんあります。もちろん申請書が英語なので日本人にはハードルが高く、日本の申請書とは違う独特の戦略も必要なので事前準備には相当の労力を要します。しかし採用時の待遇は学振特別研究員制度を凌ぐものも多く、欧米の研究者ジョブマーケットではこういったフェローシップへの採用経験が非常に高く評価されます。つまり、国際的に有名なポスドク制度への採用は日本国内でのポスト獲得に繋がる業績としてはもちろんですが、研究者としてのキャリアを国外に見出すための布石にもなるため労力に十分見合った見返りが期待できると言えます。 研究費の獲得には大変大きな運要素が絡んでいます。また学会の主流なアイデアには大きな地域差があるため、例えば日本の学会で受け入れられない研究アイデアが外国の評価者には認められるという場合もあるでしょう。つまり多様な評価者に対してできるだけ多くの申請書を提出することで研究者としての生存率を飛躍的に高めることができると考えられます。ここにある情報が1つでも多くの研究アイデアを救うことになればと思っています。 それでは、また。
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AUTHOR北欧で研究している日本人進化生物学者 ArchivesCategories |